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春四たび [映画]

金沢21世紀美術館 シアター21で映画「春四たび」を観てきました。

  20190928 春四たび.jpg

2019年、中国、中国語、105分
監督:陸慶屹(ルーチンイー)

<作品紹介>
田舎に住む監督の両親の日常生活と姉、弟など家族・親族の関わりを四年にわたり撮影したドキュメンタリー映画であり、ルー監督のデビュー作。
中学校教員を退職した父、専業主婦だった母。
3人の子どもはすでに成人し都会に出ているが、両親二人の田舎暮らしは好奇心と喜びに満ちている。
二人は中庭に食材を広げ、楽しげに食事の準備をしたり、扇子や楽器、詩吟、養蜂に精を出す。
ある日、この穏やかで飾らない日々と打ち壊す突然の出来事が起きる。

中国版「人生フルーツ」というコピーにひかれて観ましたが、予想を超えて面白かった。

父はさまざまな楽器、パソコン、DIYのほか、ソーセージを燻製して作ったり、養蜂を始めたりと多趣味。
一方、母はダンスをしたり、編み物・ミシン・手縫いを楽しむ。

二人の住まいの中心にある吹き抜けがひんぱんに映し出された時、上映会の会場である金沢21世紀美術館の恒久アート作品『タレルの部屋』を連想しました。

     タレルの部屋.jpg

映画の最後に二人が住む地域の棚田と、その背景に高層ビルが映し出された。
棚田は「自然であり、旧来的なもの」の象徴。反対に、高層ビルは「人工的・近現代的なもの」という対比として見えた。

本映画は「第5回 金沢現代中国映画上映会2019 」の上映作品の一つ。
この作品の上映の後に陸監督が「映画を語る」対談が行われました。

いくつか印象に残った言葉。
 ●「人間の存在も自然の一部である」という意識がある
 ●自分の人生・暮らし、独立していることが一番大事
 ●今の中国の問題。老親が田舎で子どもと離れて暮らしているが、社会福祉が十分でない。
  自分の老後のために子どもを多くもつ。(子どもが親の面倒を見ることを期待している)


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