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金沢学 2019年10月講座「第九師団司令部と『軍都』金沢」 [学ぶ・読む]

今月の市民公開講座「金沢学」のテーマは「第九師団司令部と『軍都』金沢 ~東京国立近代美術館工芸館の魅力~」
講師は、金沢星稜大学教授の本康宏史氏。

東京の北の丸公園(竹橋)にある東京国立近代美術館工芸館が、2020年夏に金沢に移転開館します。(通称:国立工芸館)
国の登録有形文化財に指定されている旧陸軍の第九師団司令部庁舎と金沢偕行社の建物を、現在の場所(石川県立能楽堂の敷地)から本多の森公園(石川県立美術館と歴史博物館の間の敷地)へ移築・活用し、10月末に完成する予定です。

     20161030 東京国立近代美術館工芸館.jpg
     現在の工芸館の建物は旧近衛師団司令部庁舎

第九師団司令部庁舎は、現在の金沢城公園の二の丸広場(かつて私も通った金沢大学法・文学部の校舎があったところ)に、明治31年(1898年)に設置された。

 ※師団とは、戦争するための遂行能力を保有する最小の単位。
  その下には、旅団、連隊という部隊がある。

今も金沢城公園に残る旧歩兵第六旅団司令部庁舎の明治建築。
  20191013 金沢城公園2.jpg

師団の設置の第一段階では、東京の第一師団に始まり、仙台・名古屋・大阪・広島・熊本という関東・東北・中部・近畿・中国・九州の各地域ブロックから選定され、日清戦争後、日露戦争に向けて第二段階として設置されたのが、旭川・弘前・金沢(第九)・姫路・善通寺・小倉。日露戦争後は、京都・高田・豊橋・久留米・宇都宮・岡山という順に設置された。

最後に話された、軍隊と町・市民生活との関わりについての説明が興味深かった。
かつて軍隊に雨合羽を供給していたテント店や、出征前に兵士の家族が宿泊した安宿などが城下の尾張町界隈に残ったように、軍がいると町が経済的に潤い、必要とされていた。

  金沢学10月.jpg
  (北國新聞の記事)


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タグ:歴史 金沢
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