杉本博司 瑠璃の浄土 [アート&デザイン]
京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」で京都市京セラ美術館開館記念展「杉本博司 瑠璃の浄土」を観てきました。
会期変更 5/26-10/4
現代美術作家の杉本博司さんの大規模個展、リニューアルオープンの目玉の一つ。
細見美術館の「飄々表具」展との連動企画でもあります。
会場入口は神社のように神聖な場所に入っていくかのようです。
入ってすぐの通路には、光学硝子五輪塔の列が境内の参道を本殿に導くかのように続いていました。
今回の展覧会では、「瑠璃」「浄土」「偏光色」をキーワードとして仮想の御寺の荘厳を構想。
長きにわたり浄土を希求してきた日本人の心の在り様を見つめ直すのがねらいです。
世界初公開の写真作品、大判カラープリントシリーズ「OPTICKS」(2018)個人蔵
奥の壁面に見えるのは「瑠璃の箱」というガラスや光学ガラスの欠片を集めた作品。
青のほか、緑、無色があります。
2020年 個人蔵
水晶五輪塔(高さ3.5cm×直径1.3cm)(鎌倉時代)個人蔵
光学硝子五輪塔 日本海、礼文島(2012/1996)小田原文化財団蔵
※五輪塔とは、平安中期から使われた墓石、供養塔
上から宝珠、半月、三角、丸、四角の五つの石を組み合わせて構成され、
五大(上から順に空・風・火・水・地)を象徴していると言われている
直島の護王神社模型(2003)小田原文化財団蔵
展覧会タイトルにもなっている「瑠璃の浄土」(2005)小田原文化財団蔵
古代ガラス玉(古墳時代3-7世紀)、根来経箱(室町時代14世紀)、ライトボックス
杉本さんの古今東西の古美術に関する深い造詣に裏打ちされた制作作品と組合せの妙。
今回の美術館リニューアルにより、これまで知られていなかった東山を望む日本庭園(動物園側)が開放され、ヴェネツィアやヴェルサイユ宮殿での展示を経て《硝子の茶室 聞鳥庵モンドリアン》が日本初公開されています。
2014年、ペンタグラム財団蔵 ガラス、鉄、木材、畳、石、砂利
こちら側から見ると、抽象絵画の画家モンドリアンの「コンポジション」(グリッドで構成)のようにも見える。ひょっとして名前の由来?
【同時開催】
●「京都の美術 250年の夢 最初の一歩:コレクションの原点」 (会場:本館 北回廊1階)
京都市美術館のコレクションの「最初の一歩」がどのような内容であったのか、87年の歴史を遡って紹介する特別企画。
開館3年目(1935年)の春に初めて開催した「本館所蔵品陳列」に出品された、コレクションの原点となる所蔵作品47点(1926年〜1934年制作)を一挙に展示する内容です。
●コレクションルーム 夏期 (会場:本館 南回廊1階)
京都の四季に合わせた年4回の展示替えによって、日本画の名品を中心として、各分野の季節感に溢れた作品などを紹介する場所として新設された部屋です。
夏期(6/25-9/22開催)の会場構成は次のとおり。
凛々しき動物たち
夏の景1・2
女性が描く:上村松園を中心に
「初夏の夕」昭和24(1949)
版画・彫刻・工芸の名品
動物への眼差し
京都の洋画:明治から昭和へ
現実を超えて
工芸にみる夏
京都の版画と書
どの展示も、こけら落とし展にふさわしい充実した内容に大満足です。
ランキング参加中。ポチッと応援してくれたら、うれしいです!
にほんブログ村
会期変更 5/26-10/4
現代美術作家の杉本博司さんの大規模個展、リニューアルオープンの目玉の一つ。
細見美術館の「飄々表具」展との連動企画でもあります。
会場入口は神社のように神聖な場所に入っていくかのようです。
入ってすぐの通路には、光学硝子五輪塔の列が境内の参道を本殿に導くかのように続いていました。
今回の展覧会では、「瑠璃」「浄土」「偏光色」をキーワードとして仮想の御寺の荘厳を構想。
長きにわたり浄土を希求してきた日本人の心の在り様を見つめ直すのがねらいです。
世界初公開の写真作品、大判カラープリントシリーズ「OPTICKS」(2018)個人蔵
奥の壁面に見えるのは「瑠璃の箱」というガラスや光学ガラスの欠片を集めた作品。
青のほか、緑、無色があります。
2020年 個人蔵
水晶五輪塔(高さ3.5cm×直径1.3cm)(鎌倉時代)個人蔵
光学硝子五輪塔 日本海、礼文島(2012/1996)小田原文化財団蔵
※五輪塔とは、平安中期から使われた墓石、供養塔
上から宝珠、半月、三角、丸、四角の五つの石を組み合わせて構成され、
五大(上から順に空・風・火・水・地)を象徴していると言われている
直島の護王神社模型(2003)小田原文化財団蔵
展覧会タイトルにもなっている「瑠璃の浄土」(2005)小田原文化財団蔵
古代ガラス玉(古墳時代3-7世紀)、根来経箱(室町時代14世紀)、ライトボックス
杉本さんの古今東西の古美術に関する深い造詣に裏打ちされた制作作品と組合せの妙。
今回の美術館リニューアルにより、これまで知られていなかった東山を望む日本庭園(動物園側)が開放され、ヴェネツィアやヴェルサイユ宮殿での展示を経て《硝子の茶室 聞鳥庵モンドリアン》が日本初公開されています。
2014年、ペンタグラム財団蔵 ガラス、鉄、木材、畳、石、砂利
こちら側から見ると、抽象絵画の画家モンドリアンの「コンポジション」(グリッドで構成)のようにも見える。ひょっとして名前の由来?
【同時開催】
●「京都の美術 250年の夢 最初の一歩:コレクションの原点」 (会場:本館 北回廊1階)
京都市美術館のコレクションの「最初の一歩」がどのような内容であったのか、87年の歴史を遡って紹介する特別企画。
開館3年目(1935年)の春に初めて開催した「本館所蔵品陳列」に出品された、コレクションの原点となる所蔵作品47点(1926年〜1934年制作)を一挙に展示する内容です。
●コレクションルーム 夏期 (会場:本館 南回廊1階)
京都の四季に合わせた年4回の展示替えによって、日本画の名品を中心として、各分野の季節感に溢れた作品などを紹介する場所として新設された部屋です。
夏期(6/25-9/22開催)の会場構成は次のとおり。
凛々しき動物たち
夏の景1・2
女性が描く:上村松園を中心に
「初夏の夕」昭和24(1949)
版画・彫刻・工芸の名品
動物への眼差し
京都の洋画:明治から昭和へ
現実を超えて
工芸にみる夏
京都の版画と書
どの展示も、こけら落とし展にふさわしい充実した内容に大満足です。
ランキング参加中。ポチッと応援してくれたら、うれしいです!
にほんブログ村
コメント 0