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辻家庭園 前田家家老旧横山家迎賓館 [金沢 食べる・飲む]

金沢のお店、新規開拓シリーズ。

寺町台にある辻家庭園 前田家家老旧横山家迎賓館(寺町1-8-48)に行ってきました。

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「かなざわ・まち博※2020 屋台大学 〜和魂洋才の夕べ 加賀料理とワイン〜 」の会場でした。
 ※金沢のまち全体を博覧会場に見立て、市民が「まちに出る、まちを知る、まちで遊ぶ」
  ことを通してまちの魅力を再発見し、金沢を愛する心を育むことを目的に2000年から
  続いているまちづくり運動

加賀藩家老の横山隆興(加賀八家の一つ)が兄の横山隆平男爵をスポンサーに、別荘兼迎賓館の庭園として明治後期から大正初期に造られた英国風自然庭園からは、斜面に広がる樹木越しに金沢の市街地を眺望することができます。

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当時、「北陸の鉱山王」として知られた横山家は、尾小屋鉱山(小松市)での銅の産出により莫大な財を成し、「金沢は横山で持つ」と言われていたほど。
辻家庭園は、その全盛期に巨額を投じて造られた迎賓館施設の庭園部分で、京都の庭園師・七代目小川治兵衛が設計したと言われています。

しかし、鉱山経営が行き詰まるとともに横山家の勢いもなくなり、大正中期に転売され、1947年に現在の当主(辻卓さん)の父・辻儀重郎氏が買い取り、母屋を完成させました。
戦後、庭園は手を加えられましたが、斜面部の大瀧(富士山の溶岩が使われている高さ5.5m)、流れと渓谷をなす部分は作庭当時からの姿を保っているそうです。

 庭のはずれには、隠れキリシタンの灯籠(十字架が彫られている)があります。
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2004年、庭園が記念名勝として金沢市指定文化財に、母屋と表門および塀が国指定登録有形文化財に指定され、2013年12月に結婚式場として活用されることとなり一般公開されています。

 本館(母屋)
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 群青の間 貴重なラピスラズリを使用した群青色(コバルトブルー)の鮮やかな壁
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 緑色の壁の間もあります
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 離れに続く廊下。和風建築なのに靴を履いたまま上がります。
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 離れと、斜面の下にある新館を結ぶスカイブリッジ(エスカレータあり)
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 新館にはチャペルとパーティ会場があります

では、「加賀料理とワイン」を楽しむ時間の始まりです。

 講師は早川由紀さん
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 メインダイニング「箔」 庭の緑に囲まれているような全面ガラス張り

 本日のお品書き
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 味はもちろん、器も盛り付けも美しい料理の数々
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 乾杯のシャンパンに始まり、ロゼ、白ワイン、赤ワインそれぞれが加賀料理と絶妙にマッチ
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前菜と鮮魚盛り合わせに合わせたシャンパンは「ピエールモンキュイ」のジェロボアムサイズ(3000mlボトル、ダブルマグナム)
椀物には、ロゼレガンスの「アンソランス(フランス語で『生意気』という意味)」(1500mlボトル、マグナム)
焼物には、ブルゴーニュのシャルドネ(マグナム)
メイン(国産牛のすき煮風)には、ブルゴーニュのピノ・ノワール(マグナム)
白と赤は、日本人女性醸造家の栗山朋子さんとパートナーのギョーム・ボットさんが立ち上げた「シャントレーヴ」のワイン。

屋台大学ということで、食事の前にワインの知識をクイズ形式で学んだり、ワインの嗜み方や和食との相性、ワインのトレンドなどについてお聞きしました。
また、デザートタイムの後には、同席されていた辻家庭園保存会会長の辻卓さんから、辻家庭園にまつわる話をお聞きし、母屋の部屋もご案内いただきました。

通常、こちらで食事するときのお値段(18000円または25000円、税サ別)よりお手頃な12000円で大満足の二時間半となりました。


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