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金沢学 2021年7月講座「豪雪、豪雨、そして地震 ~金沢の自然災害と防災を考える~」 [学ぶ・読む]

市民公開講座「金沢学」の2021年度7月講座の演題は「豪雪、豪雨、そして地震 ~金沢の自然災害と防災を考える~」
講師は宮島昌克氏(金沢大学 理工研究域地球社会基盤学系 教授)

簡単に受講メモ。

●防災:平常時に災害時のことを考える
 「北陸は災害の無い、済み良いところ」と言うのは、根拠のない安全神話
 北陸の自然災害(過去の事例)を知り、他地域で発生した災害事例から学び、想像力を発揮して備えることが大事

●豪雪
 等圧線の間隔が狭いと(西から吹く強い季節風)山雪型、間隔が広いと(弱い季節風)里雪型
 18年周期で豪雪発生(38豪雪、56豪雪)・・・最近は積雪量(根雪)が減少
 積雪被害の変化:かつては家屋倒壊→車社会になり交通マヒ→高齢社会になり除雪中の事故
 低温による水道被害:空き家問題(過疎化で留守宅の屋外給水管の凍結・破損による断水)

●豪雨・土砂災害
 河川の上流の降雨量(外水氾濫)、水位(内水氾濫)に注意
 降り始めからの降雨量(200mm/時を超えると危ない)、三日間降水量に注意
 
●地震・津波被害
 石川県は有感地震が少ないため、備えができていない
 金沢で今後30年以内にM7.2(兵庫県南部地震はM7.3)の地震発生確率2~8%(高い!)
  南海地震、東南海地震の発生確率はもっと高い(40~50%程度)
  火災に罹災する確率は2%、交通事故で死亡する確率は0.2%
 硬い地盤より軟弱地盤のほうが揺れが大きい
 津波はリアス式海岸だけではない(日本海でも50年に1回は4mを超える津波発生あり)

●防災を考える
 公助(=防災は国・自治体が行うもの)→共助、自助(=自分の命は自分で守らねば!)
 ハザードマップはリスクを知るものであり、安心を得るものではない
 最悪の状況を想定(想像)して対応を準備することが大事!(防火・防犯と同様に防災も!)


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タグ:自然災害
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