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Sea Lane - Connecting to the Islands 航路 - 島々への接続 [アート&デザイン]

金沢21世紀美術館でコレクション展「Sea Lane - Connecting to the Islands 航路 - 島々への接続」 を観てきました。

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沖縄復帰50周年にあたる2022年、現代美術の側面から沖縄について、そして歴史的にも沖縄と海洋で交流のあったアジア(特に東南アジアやオセアニア)の作家の表現を通して、この地域特有の島嶼性という観点に着目した展覧会。

展示構成のテーマ
「隔たりと関係性」
「豊かさを求めて」
「民族と土地の歴史」

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  イー・イラン「オラン・ブサール・シリーズ カイン・パンジャンと肉食性のケパラ」部分

イー・イランは、ニュージーランド人の母とシノ・カダザン(マレーシア・サバ州のカダザン族と中国系との混血児)の父との間に生まれ、高校入学から9年間をオーストラリアのアデレードで過ごす。

「オラン・ブサール」とは直訳すると「大きな人」の意。植民地時代以前より東南アジアの島々を支配した支配者階級のメンバーのこと。
「カイン・パンジャン」とはインドネシア男女の着用する民族衣装の一つで、巻きスカート。
インドネシアやマレーシアの伝統的なろうけつ染めの技法を用いたバティックアートです。
複数の民族にまたがる自身のルーツが作品創作にも影響を与えているのでしょうね。

「ルーツとルート」
「当事者と非当事者/加害者と非加害者」
「移動とコミュニティ」

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  イザベル&アルフレド・アキリザン「移動:もうひとつの国」2014年

イザベル&アルフレド・アキリザンは、2006年に出生地マニラからブリスベンへ移住したことを契機に「家」をテーマとするプロジェクトを開始した。

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  阪田清子の渡り鳥の羽を使用した作品群

阪田清子は新潟に生まれ、大学への進学をきっかけに沖縄へ移住した。

「島嶼性と国家」
 マレー半島南端のシンガポール島と60以上の小さな島々で構成される都市国家シンガポール。
海に囲まれている小さな島々は埋め立ての対象となり、1965年の建国以来、国土を約1.3倍にまで拡大した。
国の豊かさや強さと引き換えに、島固有の自然や文化、歴史といった様々なものを失ったシンガポールの現実を、チャールズ・リム・イー・ヨンは、2005年より発表している「SEASTATE」という一連のシリーズの映像作品やインスタレーションで痛烈に批評する。


島国は海により外部からの侵略を回避しているとも言えるし、一方で外部との交流が限定されているとも言える。
私自身は、島国日本で生まれ育ち、広い大陸のアメリカに留学、マレーシアやイギリスで暮らしたこともあるので、経験を振り返り、いろいろと考えさせられました。
小規模な展覧会ですが、深いテーマで良い内容でした。

【おまけ】
光庭を囲むガラスを回折格子フィルムで覆ったインスタレーション作品。

  20230304 キムスージャ息づかい.JPG
  キムスージャ「息づかい」


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