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虚影蜃光 ー Shell of Phantom Light [アート&デザイン]

金沢21世紀美術館 デザインギャラリーで「虚影蜃光 ー Shell of Phantom Light」 を観てきました。
2023年4月8日(土)〜9月18日(月・祝)開催(なんと入場無料)

私がここ数年注目している工藝美術家、池田晃将(てるまさ)さん(1987生まれ。金沢市在住)
2016年、金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科修士課程工芸専攻修了。
2019年、金沢卯辰山工芸工房漆芸工房修了。
螺鈿技法を用いて、データや電気信号といった実体のないものや想像上の動物を描写する作品を発表しています。

<展示構成>
人間はデータストリームの夢を見るか?

  20230520 池田晃将1.JPG

2016年から現在に至るまで発表してきた「電光」シリーズ。
雨のように降り落ちる数字、角度によって動きを見せる電子回路のような模様など。
切削機やパルスレーザーなどの機械と新技術が導入され、厚さ0.9mmの素地と幅0.2mmの螺鈿チップが制作に使われています。

池田晃将の博物誌

  20230520 池田晃将4.JPG
  20230520 池田晃将3.JPG
  20230520 池田晃将2.JPG

金沢美術工芸大学在学中に発表した「Neoplasia」シリーズ。
医学用語の「腫瘍」「異常増殖」として知られている「Neoplasia」は、元々ギリシャ語において「新生物」を意味する言葉。

繊維産業との協働

  20230520 池田晃将5.JPG
  池田晃将×株式会社川島織物セルコン 百千夜光螺鈿帯「八重霞」部分 2022 個人蔵

螺鈿を施した箔を糸状に細く裁断し、緯糸として絹の経糸に織り込む手法で製作された品。
池田さんと川島織物の職人さんの超絶技巧が生み出した驚異・驚愕の作品です。

伝統工芸が現代の技術とともに生き続けていく。
個人的には鑑賞することしかできませんが、適切に評価された金額で購入され、作家さんや職人さんが経済的に潤ってほしいな~と願っています。


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