冬の風物詩 薦掛け [金沢 歩く]
今年の金沢は雪なしでお正月を迎えていて、ほっとしています。
(少しくらい雪があるのも風情はあるのですが、除雪作業や移動が大変になるのが困るので)
今日、加賀万歳を見るために出かけた長町武家屋敷跡。
流れているのは大野庄用水
土塀には、金沢の冬の風物詩のひとつ、薦掛け(こもがけ)がほどこされています。
武家屋敷跡の土塀を凍結や雪による損傷から守るために行われているもので、毎年12月初め頃に設置作業が始まります。
(別の風物詩、兼六園の雪吊り作業は毎年11月1日から作業開始)
金沢には、このような伝統的な職人の技を伝承・保存するための講座を開いている公益社団法人 金沢職人大学校というものがあります。
これも「歴史都市」金沢らしい取り組みの一つです。
機能性のほか、見た目にも暖かみを感じさせる薦がけを見ると、冬が来たなぁ、と感じます。
紅白の梅、南天
(武蔵が辻にある複合施設かなざわはこまち)
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(少しくらい雪があるのも風情はあるのですが、除雪作業や移動が大変になるのが困るので)
今日、加賀万歳を見るために出かけた長町武家屋敷跡。
流れているのは大野庄用水
土塀には、金沢の冬の風物詩のひとつ、薦掛け(こもがけ)がほどこされています。
武家屋敷跡の土塀を凍結や雪による損傷から守るために行われているもので、毎年12月初め頃に設置作業が始まります。
(別の風物詩、兼六園の雪吊り作業は毎年11月1日から作業開始)
金沢には、このような伝統的な職人の技を伝承・保存するための講座を開いている公益社団法人 金沢職人大学校というものがあります。
これも「歴史都市」金沢らしい取り組みの一つです。
機能性のほか、見た目にも暖かみを感じさせる薦がけを見ると、冬が来たなぁ、と感じます。
紅白の梅、南天
(武蔵が辻にある複合施設かなざわはこまち)
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金沢のお正月 加賀万歳 [金沢 観る・遊ぶ]
金沢のお正月の風物詩の一つ。加賀万歳。(国選択無形文化財)
昨年に続き、会場の前田土佐守家資料館に行ってきました。
前を大野庄用水が流れている
門を入ると西王母(椿)の上品なピンクが新春を寿いでいました。
玄関に飾られた清々しい木工漆作品「気」
さて、13時ちょうどに始まった加賀万歳。
前田利家が天正三年(1575)に越前国平定後、府中(現武生市)を統治していた頃、年頭の賀に来ていた地元の野大坪(越前)万歳がルーツであり、利家が金沢城に移ると、金沢へも回勤するようになり、宝生流能楽者の多いし藤五郎により能楽的な万歳に発展させ、加賀万歳として定着したと伝えられています。
必ず最初に演じられるのが「式三番叟」の舞。
右が太夫、左が才蔵
次いで「流し」 新しいアレンジで「令和 金沢新名所づくし」
最後に「番物」 藩主の参勤交代をうたう「北国下道中」
当時は金沢~江戸を12泊13日で移動したそうです
太夫が語り手、才蔵が人を笑わせる役となり、こっけいな掛け合いを演じる。
途中で太夫の帽子がずれて中断して被り直し始めからやり直したり、観客席の赤ちゃんに話しかけたり、ハプニングやアドリブもあって、どちらかというと太夫のほうが笑わせ役だったような。
思わず笑いがこぼれる、風雅でもあり楽しい新春恒例の公演でした。
会場の前田土佐守家資料館は、加賀藩祖前田利家の次男・前田利政を家祖とする前田土佐守家所蔵の資料を保管、その一部を展示する施設。
前田土佐守家は「加賀八家」と呼ばれる加賀藩の家臣(年寄役)の一つです。
一月の企画展示は「新春を祝う ~前田土佐守家のお正月」ということで、いろんな図柄の双六や加賀藩ならではの天神堂などが展示されていて、こちらも興味深い内容です。
【学習メモ】
●三つの曲調と舞
曲調によって三つに分類。
①流れるようにうたわれる「流し」(小倉百人一首、町尽くし 等)
②一番、二番と番を追ってゆっくりうたわれる「番物」(北国下道中、婚礼道具尽くし 等)
③拍子に合わせてうたわれる「拍子物」(寿命長久寿万歳 等)
舞も三つに分類。
①格調高く足も正しく踏んで舞う「式舞」(式三番叟、寿命長久寿万歳 等)
②ユニークで面白おかしく舞う「曲舞」(七福神 等)
③扮装を工夫し動作や表情を味わう「所作舞」(鳥刺し 等)
●服装
主人の太夫は侍烏帽子に大紋素袍(すおう)、袴、腰に小刀、手に扇。
従者の才蔵は流しの場合は真っ赤な大黒頭巾、紋付袴、扇子だが、番物の時は角長の叺(かます)帽子を被る。
鳴物も加賀万歳の特徴で、小太鼓を使う(鼓は使わない)。
※かます:藁を編みこんだ「筵(ムシロ)」を二つ折りにして、両端を縫って袋状にしたもの
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前を大野庄用水が流れている
門を入ると西王母(椿)の上品なピンクが新春を寿いでいました。
玄関に飾られた清々しい木工漆作品「気」
さて、13時ちょうどに始まった加賀万歳。
前田利家が天正三年(1575)に越前国平定後、府中(現武生市)を統治していた頃、年頭の賀に来ていた地元の野大坪(越前)万歳がルーツであり、利家が金沢城に移ると、金沢へも回勤するようになり、宝生流能楽者の多いし藤五郎により能楽的な万歳に発展させ、加賀万歳として定着したと伝えられています。
必ず最初に演じられるのが「式三番叟」の舞。
右が太夫、左が才蔵
次いで「流し」 新しいアレンジで「令和 金沢新名所づくし」
最後に「番物」 藩主の参勤交代をうたう「北国下道中」
当時は金沢~江戸を12泊13日で移動したそうです
太夫が語り手、才蔵が人を笑わせる役となり、こっけいな掛け合いを演じる。
途中で太夫の帽子がずれて中断して被り直し始めからやり直したり、観客席の赤ちゃんに話しかけたり、ハプニングやアドリブもあって、どちらかというと太夫のほうが笑わせ役だったような。
思わず笑いがこぼれる、風雅でもあり楽しい新春恒例の公演でした。
会場の前田土佐守家資料館は、加賀藩祖前田利家の次男・前田利政を家祖とする前田土佐守家所蔵の資料を保管、その一部を展示する施設。
前田土佐守家は「加賀八家」と呼ばれる加賀藩の家臣(年寄役)の一つです。
一月の企画展示は「新春を祝う ~前田土佐守家のお正月」ということで、いろんな図柄の双六や加賀藩ならではの天神堂などが展示されていて、こちらも興味深い内容です。
【学習メモ】
●三つの曲調と舞
曲調によって三つに分類。
①流れるようにうたわれる「流し」(小倉百人一首、町尽くし 等)
②一番、二番と番を追ってゆっくりうたわれる「番物」(北国下道中、婚礼道具尽くし 等)
③拍子に合わせてうたわれる「拍子物」(寿命長久寿万歳 等)
舞も三つに分類。
①格調高く足も正しく踏んで舞う「式舞」(式三番叟、寿命長久寿万歳 等)
②ユニークで面白おかしく舞う「曲舞」(七福神 等)
③扮装を工夫し動作や表情を味わう「所作舞」(鳥刺し 等)
●服装
主人の太夫は侍烏帽子に大紋素袍(すおう)、袴、腰に小刀、手に扇。
従者の才蔵は流しの場合は真っ赤な大黒頭巾、紋付袴、扇子だが、番物の時は角長の叺(かます)帽子を被る。
鳴物も加賀万歳の特徴で、小太鼓を使う(鼓は使わない)。
※かます:藁を編みこんだ「筵(ムシロ)」を二つ折りにして、両端を縫って袋状にしたもの
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