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おいしいものの器 ~It looks delicious!~ [アート&デザイン]

金沢市立中村記念美術館で企画展「おいしいものの器 ~It looks delicious!~」 を観てきました。

     20210406 おいしいものの器1.jpg

美術館で展示されている皿や椀などの器は、通常は見て鑑賞するだけ。
今回の展覧会では、 「展示されている器を実際使ったら、どんな感じになるのだろう?」を実現した写真と作品を一緒に展示したもので、使っているイメージが想像ではなく視覚で確認できます。

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  伊万里色絵檜垣文鉢 江戸時代(17-18世紀)

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  竹に雀蒔絵提重 江戸時代(17-18世紀)

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  牡丹文蒔絵提重 米田孫六 江戸-明治時代(19世紀)

  20210406 おいしいものの器5.jpg
  黄交趾牡丹花唐草文鉢 永楽妙全 大正時代(20世紀)

【おまけ】
先日、実家に帰ったとき、九谷焼などの器を持ち帰ってきました。
器で食べ物を美味しく見せようかと。


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タグ:漆器 陶磁器
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コレクション展 スケールス [アート&デザイン]

金沢21世紀美術館で「コレクション展 スケールス」を観てきました。(金・土曜は20時まで夜間延長)

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  宮﨑豊治「眼下の庭」1993年、鉄、真鍮
  (1946年に13代宮﨑寒雉の次男として金沢で生まれ、金沢美大彫刻科卒業、京都府在住)

大きさを表す言葉としての「サイズ」と「スケール」
サイズは、cmなどの数値で示せる、対象自体の属性。
スケールは、規模、尺度といった意味を持つ言葉で、相対的な大きさや、計測する基準を示す。

今回は「スケール」に焦点を当てた展覧会。

  20210402 スケールス1.jpg
  ス・ドホ「階段」2003年、透明ナイロン

作家がかつて暮らした家やアパートメントを布で再現するという一連の作品。
階段の正面に立って二階・三階レベルに続く階段を見上げていると、思わず歩み寄って昇って行きたくなりました。
ス・ドホの作品は十和田市現代美術館で見て以来の再会。

そう言えば、中学校?の卒業文集だったかに「スケールの大きな人間になりたい!」と書いた記憶が。
身長160cm未満(サイズ)の私ですが、人間的に大きな(スケール)存在になりたいと願っていました。うーん、まだまだ願いは達成できていませんね。

  20210402 金沢21世紀美術館.jpg
  光庭(レアンドロのプールがある)越しに見える展示室に赤い階段の一部が見える


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DESIGN MUSEUM BOX「柳宗理のデザインプロセス カトラリーを例に」 [アート&デザイン]

柳宗理記念デザイン研究所で「DESIGN MUSEUM BOX「柳宗理のデザインプロセス カトラリーを例に」」を観てきました。

  20210402 柳宗理カトラリー1.jpg

2021年4月10日よりGinza Sony Parkで行われる「DESIGN MUSEUM BOX展 集めてつなごう 日本のデザイン」の開催に先立つ企画で、デザインエンジニアの田川欣哉さんが選んだ、カトラリーを例に、柳宗理のデザインプロセスや試作品、愛用品、当時のNHKインタビュー映像などを交えて紹介しています。

  20210402 柳宗理カトラリー2.jpg
  「知りたいのはデザインのプロセス」 紙の切り抜き~木材~色付け~金属の成形へ
  20210402 柳宗理カトラリー3.jpg
  「デザインによって作るのではなく、作ることからデザインが生まれる」
  20210402 柳宗理カトラリー4.jpg
  「美意識が生活全体に投影されている」 「デザインは<受け手>がいてこそ」

反対側の展示室(家具や食器類など、生活空間を紹介)も久しぶりに覗いてみました。

  20210402 柳宗理.jpg

こういうスッキリした空間(室内)、いいな~


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LIFE 古田航也 個展 [アート&デザイン]

石川県政記念 しいのき迎賓館で「LIFE 古田航也 個展」を観てきました。

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古田航也さんは金沢市に生まれ(1990年)、金沢美術工芸大学工芸科修士課程を修了し、金沢在住の若い作家。

鍛金・彫金の技法を使い、銅や真鍮の板を金槌でたたき制作した「自在置物」をメインに展示。

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偶然、しいのき迎賓館の前のポスターを見かけてギャラリーに入りましたが、自在(超絶技巧)好き・動物好きの私としては"めっけもん"でした。


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熊谷守一展 わたしはわたし [アート&デザイン]

石川県立美術館で生誕140周年「熊谷守一展 わたしはわたし」を観てきました。

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 「牝猫」1959年、油彩・板、個人蔵

東京国立近代美術館で没後40年「熊谷守一 生きるよろこび」展を観て以来、3年ぶりの展覧会鑑賞です。

97年の生涯と、70年を超える画業を振り返り、油彩画・日本画・書など約180点を通して、あるがままの「自分」を貫いた画人の変遷をたどる見ごたえのある内容でした。

20210314 熊谷守一展1.jpg

80歳を超えて「神様が一つだけ望むものを与えてくれるとしたら、何がほしい?」という問いに「命」と答えたとのエピソードや、「お前百まで わしゃいつまでも」と書かれた墨画を見て、モリカズの生への執着の強さを感じました。


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タグ:絵画
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工の芸術 素材・わざ・風土 [アート&デザイン]

東京国立近代美術館工芸館(通称、国立工芸館)で国立工芸館 石川移転開館記念展Ⅰ「工の芸術 素材・わざ・風土」を観てきました。

     20210111 工の芸術1.jpg     
     松田権六「蒔絵螺鈿有職文筥」部分 1960年

東京国立近代美術館工芸館が10月25日に金沢に移転開館したのに合わせた展覧会では、「素材・わざ・風土」に着目し、近代日本工芸の名作約130点を展示。

第一章 素材とわざの因数分解

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第二章 「自然」のイメージを更新する

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第三章 風土ー場所ともの


工芸館の建物は、県立能楽堂の敷地内にあった2棟の歴史的な建造物(ともに明治時代に建てた旧陸軍施設で、国の登録有形文化財)を移築し、ガラス張りのエントランスでつないだものです。

 展示室になっているのは、かつての第九師団司令部庁舎
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   事務局などが入っている将校の社交場だった旧金沢偕行社
   20210111 国立工芸館2.jpg

 エントランスを入った正面に設置されている大きな陶の作品
     20210111 国立工芸館5.jpg
     金子潤《Untitled(13-09-04)》(2013)

 階段室での既視感。移転前の竹橋にあった工芸館の玄関ロビーの天井照明と同じです。
     20210111 国立工芸館4.jpg

 明治時代の西洋建築の雰囲気を醸し出す展示室
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金沢市出身で重要無形文化財保持者(人間国宝)の漆芸家、松田権六(1896〜1986)の工房が東京の自宅から移築・復元されたほか、作家のアイデアスケッチや図案などの資料が展示される予定の「芽の部屋」という展示コーナーもあります。

  内田繁のデザインによる「茶室 行庵」
  20210111 国立工芸館7.jpg

中には、クラウドファンディングで資金調達し、購入した若手作家の作品が配置されています。

  20210111 国立工芸館7-1.jpg
     20210111 国立工芸館7-2.jpg

 夕方になるとライトアップされる建物外観
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タグ:工芸 建築
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ミヒャエル・ボレマンス マーク・マンダース ダブル・サイレンス [アート&デザイン]

金沢21世紀美術館で「ミヒャエル・ボレマンス マーク・マンダース|ダブル・サイレンス」を観てきました。

  20210102 Double Silence1.jpg
  左下:マーク・マンダース「Dry Figure on Chair」2011-2015
  右上:ミヒャエル・ボレマンス「Automat (Ⅰ)」2008

ミヒャエル・ボレマンス(Michaël Borremans)
ゲラールスベルゲン(ベルギー)生まれ、ゲント(ベルギー)在住。
日常に潜む不穏さや危うさを絵画や映像により独特の雰囲気で表現。

マーク・マンダース(Mark Manders)
フォルケル(オランダ)生まれ、ロンセ(ベルギー)在住。
断片的なの人間の身体(顔)に木材がくい込み、挟まれたインスタレーションからは凍結された時間が感じられる。

共通するのは作品から漂う静寂感、無言の痛み、違和感。

コロナ禍で移動自粛、マスク着用での静かな会話が日常となった今にふさわしい二人展かもしれません。

     20210102 Double Silence2.jpg
     マーク・マンダース「Two Immovable Heads」

【同時開催】
長期インスタレーションルームで開催中(2020年12月19日〜2021年5月9日)の「アペルト13 高橋治希 園林」を観ました。

  20210102 高橋治希 園林1.jpg

この作品の雰囲気、どこかで見たことがある!と思ったら、「瀬戸内国際芸術祭2010」を観るため男木島を訪れた際、彼の作品に出会っていました。なんと10年前!
その時は詳しく調べていませんでしたが、アーティストの高橋治希さんは金沢に生まれ育ち、東京藝術大学で油絵を学び、2002年に故郷に戻ってきたのをきっかけに、九谷焼を用いたインスタレーションを開始したそうです。

  20210102 高橋治希 園林2.jpg

金沢在住ということで、今後も身近に作品を見る機会があることを期待。


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加賀藩士と能 ー享受の諸相ー [アート&デザイン]

前田土佐守家資料館で「加賀藩士と能 ー享受の諸相ー」を観てきました。

     20210102 加賀藩士と能.jpg

江戸時代、17世紀半ばを過ぎ、幕府や諸藩の制度が整い社会が安定するにつれて、諸大名をはじめとする上級武士同士の交流の和が広がり、知識や教養が欠かせないものとして、学問・武芸のほか、能、詩歌、茶の湯などの諸芸が武士のたしなみとして修得されたそうです。
前田土佐守家でも歴代当主が励んだ諸芸の修得のなかに能も含まれていた。

江戸時代、能・狂言は「武家の式楽」といわれ、年頭御礼や藩主の入国などの武家の行事には欠かせない催しであり、加賀藩では能に傾倒した藩主も多く、その影響は年寄衆・人持といった上級武士クラスの藩士をはじめ、小禄の藩士、さらには町人や職人など庶民たちへも広がっていった。

前田藩初代藩主・利家は秀吉の影響で金春流に傾倒していましたが、五代藩主綱紀が五代将軍綱吉の命により江戸城で演能したことが始まりで宝生流に転向。
御細工所の職人たちに、能楽の一部(謡や囃子)を兼芸させ、教養を高めさせると同時に能の人材育成・確保を行った。

能を舞うのは藩主、上級武士クラスは主に謡、下級武士クラスは囃子というように、誰もが能を舞えたわけではなかったようです。


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わたせせいぞうの世界展 ~ハートカクテルだったあの頃~ [アート&デザイン]

香林坊大和(8階ホール)で「わたせせいぞうの世界展 ~ハートカクテルだったあの頃~」を観てきました。

     20201229 わたせせいぞうの世界展1.jpg

メインビジュアルになっているのは本展のために描き下ろされた、尾山神社の「神門」 を訪れた二人を描いた「春めく加賀」

わたせせいぞうさんのイラストは、明るい色調と都会的な洒落た雰囲気のシーンが印象的。
会場には彼の絵にもしばしば登場するスクーターが展示されています。

  20201229 わたせせいぞうの世界展2.jpg

80年代から現在までの作品の変遷を一連で見ていると、服装や髪型はもちろん場面の設定などに時代性がうかがえて懐かしさと同時に感慨深いものがあります。


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タグ:イラスト
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KAMU L [アート&デザイン]

現代アートのギャラリーKAMUに新しいスペースがまた増えました。

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KAMU L(片町とおりゃんせ KANAZAWA FOODLABO1階に12月12日にオープンしたばかり)

10月にオープンしたKAMU Black Black & skyに続いて早くも4か所め。

狭い空間いっぱいに、写真家・森山大道のインスタレーション《Lip Bar》を公開しています。

 エアコンも 20201219 LIP BAR2.jpg

さらに20:00~24:00(月~土)の時間帯はバーとして運営されていて、唇に囲まれながらお酒をいただけます。

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 オリジナルカクテル(ベリーリキュールにシャンパンゼリー入り)、オレンジブラッサム

     メニュー
     20201219 LIP BAR4.jpg

 激写タイム~
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