人生、ただいま修行中

香林坊シネモンドで映画「人生、ただいま修行中」を観てきました。

　　　　　
　　　　　
原題：De chaque instant
2018年、フランス、フランス語、105分
監督：ニコラ・フィリベール

＜あらすじ（公式サイトより）＞
パリ郊外の看護学校で学ぶ年齢、性別、出身も異なる多様な生徒たち。
採血も点滴も抜糸もギブスを外すことも、全てが初体験。
右も左もわからなかった彼らは、やがて実践の現場に駆り出され、つまずき、時に笑い、苦悩し、それでも「誰かの役に立ちたい」と望み少しずつ成長していく。
いつしかその姿はスクリーンを越えて今を生きる私たちの物語へとつながっていく。
誰もが、初めてを経験し、失敗しながら生きていく。
人生は学びと喜びの連続であることを教えてくれる感動の奮闘ドキュメンタリー。

製作のきっかけは、監督自身が2016年に塞栓症で救急救命室に運ばれ一命をとりとめた経験から、医療関係者、特に看護師と共に映画を撮ることを決意し生まれた。


医学・薬学などの知識、注射やケアのスキル、患者さんの苦しみや死、血や汚物などを見たり触ったりしても動じない精神的な強さ、そして何より倫理観、使命感が必要な看護師という職業。
私には決してできない。
「誰かのために働く」という道を選んだ彼らに敬服と感謝の念を感じずにはいられません。

職業選択の自由と言うけれど、そこには能力や意欲・志向、向き不向きがある。
私ができないことを他の誰かがやってくれる。そして、他の誰かができないことを私がやる。
職業に貴賤なし、と思う。


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タグ：ドキュメンタリー