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アニエス・ヴァルダをもっと知るための3本の映画 [映画]

香林坊シネモンドで映画「アニエス・ヴァルダをもっと知るための3本の映画」を観てきました。

     20200626 アニエス・ヴァルダ.jpg

アニエス・ヴァルダ監督の映画を初めて観たのは2018年10月の「顔たち、ところどころ」
作品の中に登場する彼女本人がなんともチャーミングで別の作品も観てみたいな~とずっと思っていました。

そして、偶然にも彼女の夫・ジャック・ドゥミが監督した「ロシュフォールの恋人たち」を観たのはその2か月前。
この映画もオシャレで、なんて素敵なご夫婦なのでしょう。

さて、今回上映された3本の映画のうち、自身の60年以上に及ぶ創作の歴史を振り返るセルフ・ポートレイト的作品「アニエスによるヴァルダ」(2019年、原題:Varda par Agnès、119分)は都合が合わず観られませんでしたが、他の2本を観ました。

  「ラ・ポワント・クールト」
  20200626 ラ・ポワント・クールト.jpg

原題:La pointe courte
1954年、フランス、フランス語、80分
アニエス26歳の時の初監督作品。

南仏の小さな海辺の村を舞台に、生まれ故郷に戻ってきた夫と、彼を追ってパリからやってきた妻。終止符を打とうとしている一組の夫婦の姿を描く。

  「ダゲール街の人々」
  20200626 ダゲール街の人々.jpg
  
原題:Daguerréotypes
1975年、フランス、フランス語、79分

自身が50年以上居を構えていたパリ14区、モンパルナスの一角にあるダゲール通り。
香水屋、肉屋、パン屋、…様々な商店が立ち並ぶ下町の風景をこよなく愛したヴァルダが完成させたドキュメンタリー作家としての代表作。


映画を観ながら南仏の、パリの、風景や日常の暮らしを見ているような気分に。
印象的だったのが、写真の老夫婦が営む香水屋に若い女性が入ってきて「友だちにコロンをプレゼントしたいの」と言って、棚に並ぶ大量の香水瓶から好みの形を選び、ジャスミン水を注いでもらうシーン。
小売店では必ず客とお店の人との会話があり、さりげなくストーリーが語られる。

コロナ禍で、なかなか人と会えない時期が続き、お店も長く休業だった時期も経て、何となく人との交流に喜びを感じている心境にシンクロしたのかも。


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コメント 2

ラパン

わあ、素敵な企画ですねえ。私、同じ区に住んでいたので何度か彼女をお見かけしましたよ。大好きな映画監督の一人です。あんなお茶目なおばあちゃんになりたいです。
by ラパン (2020-06-29 02:42) 

いっこ

★ラパンさん、ご本人を見かけたことがあるなんて、なんて素敵~
何才になってもみずみずしい感性と行動力は見習いたいですね。
by いっこ (2020-06-29 18:51) 

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