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そうだ京都、行ってきました [旅 関西]

6月下旬に県またぎの移動制限が解除されたので、日曜~月曜と一泊二日、恐る恐るですが遠征しました。

「そうだ京都、行こう。」

観たい美術展があったのを我慢していたので、まとめて鑑賞してきました。

朝早くに金沢を出て特急サンダーバードに乗り、9時前に京都駅に到着。
市バスに乗って岡崎に向かいました。
初日の目的地は岡崎界隈。
訪れたのは、細見美術館、ロームシアター京都、京都国立近代美術館、京都市京セラ美術館。

 いつもは観光客でいっぱいの平安神宮ですら人の姿がまばらでした。
 20200705 2平安神宮.jpg
 
 20200705 1岡崎.jpg

人との接触を避け、平安神宮の大鳥居を背に神宮道を南に向いて歩きます。

 浄土宗総本山 知恩院の三門(国宝) 実はまだ入ったことがなく。
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知恩院の前を通り過ぎ、そのまま円山公園に入り八坂神社の境内へ。

 厄災を払い、無病息災を祈願しながら茅の輪をくぐりました。
 20200705 4八坂神社2.jpg

 西楼門の脇に「祈」の文字。
 20200705 4八坂神社1.jpg 

京都の七月と言えば祇園祭。千百年の伝統を有する八坂神社の祭礼。
貞観11年(869)に京の都をはじめ日本各地に疫病が流行したとき、災厄の除去を祈ったことに始まったそうです。
新型コロナウィルス感染が世界的広がっている今年こそ開催がふさわしい祇園祭ですが、感染拡大防止のため、7月17日の山鉾巡行など主だった行事は中止となりました。
平安と疫病退散を祈り、平安神宮と八坂神社では手を合わせました。

  20200705 5祇園祭1.jpg
  20200705 5祇園祭2.JPG

コンコンチキチンの鐘の音も聴かれず残念ですが、四条通のアーケードには提灯が下がり、祇園祭の雰囲気をほんの少しだけ味わうことができました。

そして翌日は嵯峨嵐山へ。

  四条大宮の交差点にある嵐電(京福電鉄嵐山線)の駅
  20200706 1四条大宮.jpg
  20200706 2嵐電.jpg

嵐山駅では友禅ポールの雅な灯りが迎えてくれます。

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朝から生憎の雨降りでしたが、嵯峨嵐山では竹林の小径、世界文化遺産・臨済宗大本山 天龍寺、嵯峨嵐山文華館、福田美術館をめぐりました。

 大堰川の屋形船もお休み。(嵯峨嵐山文華館から撮影)
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 雲がかかる嵐山(左)、亀山(右) (渡月橋から撮影)
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美術館「えき」KYOTOで最後の美術鑑賞のため京都駅に向かいましたが、敢えて電車を使わず市バスで移動。ゆっくりと京都の町をながめながら懐かしみました。

25年ほど前に、一年半暮らしたことのある京都。
規模は違うけど、金沢と町の雰囲気が似ていることもあって親しみを感じている場所です。
そして今日は、東本願寺に毎年通っていた父の誕生日(生きていれば93歳)ということもあり、ノスタルジックな気持ちで京都を後にしました。


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タグ:京都市
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美しNIPPON [アート&デザイン]

京都市の美術館「えき」KYOTOで、水野美術館コレクション「美しNIPPON」を観てきました。

     20200706 美しNIPPON.jpg
     上村松園「夕べ」、昭和10(1935)年頃

長野県にある日本画専門の美術館・水野美術館のコレクションから、春夏秋冬が織りなす“日本の美”を描いた日本画42点を展覧する内容。

会場は「日本画の魅力」「四季の移ろい」「季節を彩る女性たち」の三部構成。
橋本雅邦、横山大観、菱田春草、下村観山、川合玉堂、上村松園、鏑木清方など近代日本画の巨匠たちによる名品を紹介するものです。(会場内は写真撮影不可)

明治維新以降、「洋画」に対応して誕生した「日本画」ということば。
和紙や絹のうえに岩絵具の顔料や墨で描かれた日本画の魅力を堪能しました。

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若冲誕生 〜葛藤の向こうがわ~ [アート&デザイン]

京都市の福田美術館で「若冲誕生 〜葛藤の向こうがわ~」を観てきました。

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伊藤若冲(1716-1800)の初期から晩年までの作品と、彼に影響を与えた禅僧や画家たちを取り上げ、若冲作品の魅力とその背景に迫る企画展。
曾我蕭白、円山応挙など同時代の画家たちの作品も展示し、若冲の生きた18世紀京都画壇の秀作を展覧する内容です。

これまで何度も若冲の展覧会を追いかけてあちこちの美術館をめぐりました。
何回観ても飽きないどころか、ますます惹かれていきます。

若冲の卓越した技巧を用いた作品の数々。

 「松に鸚鵡図」部分、個人蔵 レース編みのように胡粉を繊細に重ねて描かれた羽毛
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 若冲の得意技「筋目描き」
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 左:「芦葉達磨図」部分、福田美術館蔵
 右上:「菊図」部分、個人蔵
 右下:「鯉魚図」部分、福田美術館蔵

 大胆なデフォルメと空間構成の競演。
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 左:伊藤若冲「布袋図」部分、個人蔵
 右上:長沢芦雪「月竹図」部分、個人蔵
 右下:曽我蕭白「雲龍図」部分、福田美術館蔵

 現代にも通用するCool Japanな作品。
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 左:「雲龍図」部分、福田美術館蔵
 右:「髑髏図」部分、京都・宝蔵寺蔵

本展の目玉作品は、新発見されたという若冲30代の初期作品「蕪に双鶏図」の初公開。
     20200706 若冲誕生6.jpg

まだまだ初めてみる若冲作品がありますね。今後も楽しみです。

パノラマギャラリーでは、シューズデザイナー串野真也が若冲からインスピレーションを受けて制作した作品が展示されていました。
 「Beyond Jakuchu」
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2019年10月に嵯峨嵐山にオープンした美術館は建物も素敵。

 和モダンの建築。壁面は網代模様。
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 2階の庭の大きな水盤は大堰川に連なる水鏡のようです。
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 渡月橋を一望できるカフェ「パンとエスプレッソと福田美術館」
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タグ:日本絵画
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いちからわかる 円山応挙と長沢芦雪 [アート&デザイン]

京都市の嵯峨嵐山文華館で「いちからわかる 円山応挙と長沢芦雪」を観てきました。

     20200706 いちからわかる円山応挙と長沢芦雪1.jpg
     上:円山応挙「仔犬図」部分、個人蔵
     下:長沢芦雪「梅花双狗図」部分、個人蔵

18世紀京都を中心に活躍した絵師、円山応挙(1733-1795)とその弟子、長沢芦雪(1754-99)の作品を中心に展示する企画展。
どちらも私が好きな画家です。

会場の始めは、同じモチーフを題材にした二人の作品を並べて比較展示。

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 円山応挙「孔雀図」福田美術館蔵、長沢芦雪「牡丹孔雀図」下御霊神社蔵
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 円山応挙「鶴・亀図」、長沢芦雪「鶴・亀図」

狩野派の基礎を学び、「写生」を基本としながらも、現実には存在しない龍や見たこともない中国の風景や人物などを描くことに挑戦した応挙

富士と藤。緻密な表現と大胆に省略した表現が対照的です。

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 「富士巻狩図屏風」左隻・部分、福田コレクション蔵
 20200706 いちからわかる円山応挙と長沢芦雪5.jpg「藤花胡蝶図」

一方の芦雪は応挙に弟子入りし、先生とは違う独自の作風を追求、ユニークな作品を数多く残しています。

豪放磊落な画風が好きです。

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 「喜雀図」福田美術館蔵
 20200706 いちからわかる円山応挙と長沢芦雪7.jpg「独楽回し図」部分、個人蔵
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 「絵変わり図押絵貼屏風」

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 120畳の大広間(2F 畳ギャラリー)

2018年11月にリニューアルオープンした嵯峨嵐山文華館の前身は百人一首ミュージアム「百人一首殿堂 時雨殿」
800年前に藤原定家が嵯峨嵐山で優れた和歌を撰んだことから始まると伝えられている百人一首の歴史や魅力を紹介する展示コーナー(1F 常設展)があります。
               20200706 嵯峨嵐山文華館1.jpg

 一首ずつ、雰囲気まで伝わってくる人形とともに紹介。
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【おまけ】
庭に面したテラスには、カフェ「嵐山 OMOKAGEテラス」を併設しています。

 ランチ。とろ湯葉と九条ネギと京七味のおうどん(920円)
     20200706 嵯峨嵐山文華館3.jpg


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世界遺産 天龍寺 [旅 関西]

私の旅のテーマはいろいろありますが、その一つに世界遺産を訪れるというのがあります。
今回の京都でもその目的を達成することができました。

まずは京福電鉄で嵐山駅に到着。
 七夕の笹飾り
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駅を出て右に曲がり、生憎の雨の中ですが歩きます。
2分ほど歩いたところのバス停そばで左の脇道に入っていきます。
道なりに奥のほうに進んでいくと、竹林が見えてきました。
通常でしたら人の波になっているところでしょうが、雨のせいもあり人の姿がなく静寂を独り占めできました。
               嵐山の名所、「竹林の小径」です。
               20200706 竹林の小径1.jpg
  20200706 竹林の小径2.jpg
  12月に開催されるイベント「嵐山花灯路」では両側に灯りがともされ幻想的に

野宮神社から大河内山荘庭園まで約400mにわたって続きますが、私は最後までは行かず、小径の中ほどにある天龍寺北門参拝受付から境内に入りました。

紫陽花が見頃でした。

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臨済宗の禅刹、天龍寺。
後醍醐天皇の菩提を弔うために、足利尊氏が夢窓疎石を開山として1339年に創建した寺。
「古都京都の文化財」のひとつとして1994年に世界文化遺産に登録されました。

小方丈(書院)の前にはナツハギや半夏生が咲いていました。
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 嵐山が霧でもやっています

国の史跡・特別名勝の第一号に指定された曹源池庭園。

 正面の滝のあたりにちょうど一羽の鷺が舞い降りてきました。
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大方丈のそばには桔梗や下野(シモツケ)の花も咲いていました。

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 大方丈の池に面した縁側から見える「雲龍図」の襖絵(物外道人の作)
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大方丈に続く庫裏は本堂参拝受付になっています。

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 玄関正面にある大衝立の達磨図(赤)は前管長である平田精耕老師の筆によるもの。
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 小方丈の床の間にも同じ達磨図(黄)が見られ、現代のイラストみたいにポップです

 境内ではクチナシ、蓮、芙蓉の花が咲き、藪椿の実がついていました。
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法堂(はっとう)では、1997年に夢窓国師650年遠諱記念事業として加山又造により描かれた天井画「雲龍図」が特別公開中でした。
天井中央の直系9mの円相の中に描かれた、どこから見ても、観る人のほうを睨んでいるように見える「八方睨み」の龍です。

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 建物内部は写真撮影不可につきリーフレットの写真で

法堂そばの駐車場側から天龍寺の壁沿いの道を歩いていくと、宝厳院の反対側に何体もの石仏が並んでいる光景が現れました。

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「嵐山羅漢」と呼び、宝厳院の呼び掛けで、日本各地の個人や企業がそれぞれ思いを石仏に託し奉納したものだそうです。

しっとりと雨に濡れる寺院というのも却って風情があっていいですね。


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京都でアートホテルnode hotelに泊まりました [旅 関西]

今回の京都旅では宿泊先もアートにこだわってみました。

ネット検索で見つけたのがnode hotel(中京区四条西洞院上ル蟷螂山町461 烏丸駅から徒歩5分ほど)

  エントランス
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  受付カウンター壁に掛けられているのはアーティスト五木田智央の作品

空間の雰囲気もシックで、随所にアート作品が展示されています。

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 カサ・バトリョのために制作されたアントニオ・ガウディの二人掛け用椅子(レプリカ)も
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 桑田卓郎の陶芸茶碗、ラシッド・ジョンソンの絵画、倉俣史郎のアクリル素材の花器など
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夕食も敢えて外出せず、ロビーのbarでまったりと過ごすことにしました。

 杉本博司の写真「海景」シリーズを前に、まずはスパークリングワインとワカモレを。
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   フライドシュリンプのエスニックソース添えにはビール(ハートランド)が美味しい♪
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客室もグレーを基調とした落ち着いたトーンです。(滞在が長いと精神的に辛くなるかも、、)

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       single(セミダブルベッド、バスタブなし・シャワーブース、テレビなし)

室内にも現代アート作品が飾られ、アメニティやルームウェアもシンプル、スタイリッシュ。
廊下も含め、いたるところにアートがあふれ、ご機嫌で過ごすことができました。

コロナ禍で臨時休業後のリオープン直後かつ観光客がまだ少ない状況での価格設定(14300円)だったこともあり、総合的に満足しましたが、通常だともっと高くて空きがないのかもしれません。

 ロビーの飾り棚にあった、祇園祭の山鉾巡行の蟷螂山(舁山)に乗っている「大カマキリ」
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 全山鉾の中で唯一のカラクリ仕掛けが大人気だそうです

【おまけ】
朝食はホテルから徒歩5分ほどのところにある、おばんざいの店 京菜味のむら(中京区橋弁慶町224)で朝食おばんざいセットをいただきました。

  20200706 京菜味のむら2.jpg

ご飯(白米/雑穀米)+味噌汁+小鉢4つを選び(温・冷あり)+コーヒーで650円はお得!(ご飯を湯葉丼に変更すると850円)
夜にはちょい呑みセット(1000円)などもあり、気軽におばんざいをいただけて良いお店。

界隈には霰天神山 (あられてんじんやま、錦小路通室町西入ル天神山町)もありました。
  20200706 霰天神山.jpg

京都らしさも味わえました。


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