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京都市京セラ美術館に行ってきました [旅 関西]

今回の京都旅の目的の一つは、リニューアルされた京都市京セラ美術館を訪れること。

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神宮道に面した正面を新しくスロープ状に掘り下げた広場「京セラスクエア」のファサードは「ガラス・リボン」と呼ばれ、メインエントランスになっているほか、ミュージアムショップ、カフェがあります。

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B1階のメインエントランスからチケット売り場を通り抜けると大階段があり、広い吹き抜けの「中央ホール」に出ます。

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  らせん階段が美しい。
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美術館の真ん中を貫く東西の軸、中央ホールをはさんで大階段と反対側が改修された「東広間」です。

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    20200705 京セラ美術館7.jpg日本庭園が見える

創建当初の歴史的な空間・意匠も最大限保存を図っていて、壁の大理石や天井漆喰などもできるだけ残し、創建時の佇まいをそのまま感じられる空間となっています。

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  20200705 京セラ美術館10.jpg奥は「東山キューブ」

その他の広間もかつての佇まいを残す意匠が見られ、タイムスリップしたような気分で時間を忘れて眺めてしまうほど。

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「北回廊」にはガラスの大屋根をかけて室内化した新設スペース「光の広間」があり、
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  アーティスト鬼頭健吾のインスタレーション「untitled (hula-hoop)」を展示中

「南回廊」にはオープンエアの「天の中庭」があります。
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  清水九兵衛「朱態」が置かれています

北西角の三角形の地下1階には、新進作家を中心に発信するスペース「ザ・トライアングル」が新設され、地上からも、地下1階からもアクセスが可能です。

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 複数の鏡によって反射される風景を見せる「ghost flowers」

美術館の内側だけでなく、外側も観る価値ありです。

 南側の外観。
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 東側の日本庭園(館内から見たところ)
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 疎水側に「桜水館」というレストランが近日中にオープン予定

夕刻からは建物のライトアップが行われています。

 現在は医療従事者への感謝の色、ブルーに照らされています。(19時すぎはまだ明るくて)
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杉本博司 瑠璃の浄土 [アート&デザイン]

京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」で京都市京セラ美術館開館記念展「杉本博司 瑠璃の浄土」を観てきました。

  20200705 瑠璃の浄土1.jpg 会期変更 5/26-10/4

現代美術作家の杉本博司さんの大規模個展、リニューアルオープンの目玉の一つ。
細見美術館の「飄々表具」展との連動企画でもあります。

 会場入口は神社のように神聖な場所に入っていくかのようです。
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入ってすぐの通路には、光学硝子五輪塔の列が境内の参道を本殿に導くかのように続いていました。

今回の展覧会では、「瑠璃」「浄土」「偏光色」をキーワードとして仮想の御寺の荘厳を構想。
長きにわたり浄土を希求してきた日本人の心の在り様を見つめ直すのがねらいです。

 世界初公開の写真作品、大判カラープリントシリーズ「OPTICKS」(2018)個人蔵
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奥の壁面に見えるのは「瑠璃の箱」というガラスや光学ガラスの欠片を集めた作品。
青のほか、緑、無色があります。

     20200705 瑠璃の浄土4.jpg 2020年 個人蔵

 水晶五輪塔(高さ3.5cm×直径1.3cm)(鎌倉時代)個人蔵
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          光学硝子五輪塔 日本海、礼文島(2012/1996)小田原文化財団蔵
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 ※五輪塔とは、平安中期から使われた墓石、供養塔
  上から宝珠、半月、三角、丸、四角の五つの石を組み合わせて構成され、
  五大(上から順に空・風・火・水・地)を象徴していると言われている

 直島の護王神社模型(2003)小田原文化財団蔵
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 展覧会タイトルにもなっている「瑠璃の浄土」(2005)小田原文化財団蔵
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 古代ガラス玉(古墳時代3-7世紀)、根来経箱(室町時代14世紀)、ライトボックス

杉本さんの古今東西の古美術に関する深い造詣に裏打ちされた制作作品と組合せの妙。

今回の美術館リニューアルにより、これまで知られていなかった東山を望む日本庭園(動物園側)が開放され、ヴェネツィアやヴェルサイユ宮殿での展示を経て《硝子の茶室 聞鳥庵モンドリアン》が日本初公開されています。

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 2014年、ペンタグラム財団蔵 ガラス、鉄、木材、畳、石、砂利
 
こちら側から見ると、抽象絵画の画家モンドリアンの「コンポジション」(グリッドで構成)のようにも見える。ひょっとして名前の由来?
 
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【同時開催】
●「京都の美術 250年の夢 最初の一歩:コレクションの原点」 (会場:本館 北回廊1階)

 20200705 京都の美術250年の夢1.jpg

京都市美術館のコレクションの「最初の一歩」がどのような内容であったのか、87年の歴史を遡って紹介する特別企画。
開館3年目(1935年)の春に初めて開催した「本館所蔵品陳列」に出品された、コレクションの原点となる所蔵作品47点(1926年〜1934年制作)を一挙に展示する内容です。

●コレクションルーム 夏期 (会場:本館 南回廊1階)

京都の四季に合わせた年4回の展示替えによって、日本画の名品を中心として、各分野の季節感に溢れた作品などを紹介する場所として新設された部屋です。

夏期(6/25-9/22開催)の会場構成は次のとおり。
 凛々しき動物たち
 夏の景1・2
 女性が描く:上村松園を中心に
  20200705 コレクションルーム夏期.JPG「初夏の夕」昭和24(1949)

 版画・彫刻・工芸の名品
 動物への眼差し
 京都の洋画:明治から昭和へ
 現実を超えて
 工芸にみる夏
 京都の版画と書 


どの展示も、こけら落とし展にふさわしい充実した内容に大満足です。


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チェコ・デザイン 100年の旅 [アート&デザイン]

京都国立近代美術館で「チェコ・デザイン 100年の旅」を観てきました。

     20200705 チェコデザイン1.jpg~7月5日まで会期延長

最近、チェコのデザインの素敵さに気づいて、この企画展もずっと気になっていたのです。

19世紀終わりのアルフォンス・ミュシャから始まり、アール・ヌーヴォー、アール・デコ、フランス絵画から影響を受けたチェコ・キュビズムと呼ばれる独自の様式など。
家具やプロダクト、ポスター、ブックデザイン、アニメやオモチャに至るまで、チェコ国立プラハ工芸美術館所蔵の作品を中心とした約250点の作品により紹介する展示です。

今回気に入った作家の備忘メモ。
●パヴェル・ヤナーク Pavel Janak(ポスターの左上のキュビズム作品)
 クリスタル(結晶)型小物入れ、1911年、チェコ国立プラハ工芸美術館蔵
●ヴァーツラフ・シュパーラ Vaclav Spala(右上のオモチャ作品)
 小箱「悪魔」、1921年、チェコ国立プラハ工芸美術館蔵
●ラジスラフ・ストナル Ladislav Sutnar(下の食器セット)
 耐熱ガラスのティーセット、1931年、チェコ国立プラハ工芸美術館蔵

一見すると質素にも見えるシンプルさ、ゆえに日常生活の中での飽きのなさかもしれません。

 会場出口の自撮りスポットにて。
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 リブシェ・ニクロヴァー「女の子ハンカ」「女の子バルボラ」「バイク少年」
 1958年~1964年、プラスチックのオモチャ、個人蔵
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階段の踊り場の窓から見える疎水。沿って歩いていくと地下鉄東山駅に着きます。
          20200705 京都国立近代美術館3.jpg

【同時開催】
●企画展「日本・ポーランド国交樹立100周年記念 ポーランドの映画ポスター」
 20200705 ポーランドの映画ポスター.jpg

●令和2年度第1回コレクション展
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 河井寬次郎《泣碗》部分、1919年頃


入館には事前予約がない代わりに時間を区切っての入場制限があり、館外で距離をあけた列につき10分ほど待ちました。
おかげで館内、展示室はゆったりしていて落ち着いて鑑賞できました。
こういう"新しい生活様式"は歓迎ですね。

  1階ロビーの休憩スペース。
  20200705 京都国立近代美術館1.jpg

休憩は美術館1階にあるcafe de 505にて。

     20200705 京都国立近代美術館2.jpg
     アフォガード、洋酒入りのコーヒーが美味しかった♪


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ロームシアター京都でランチ [旅 関西]

今回の京都訪問は初めて訪れるスポットを織り交ぜて。

1960年に京都市の公共ホールとして建てられた京都会館が、施設の老朽化等により再整備され、2016年1月に「ロームシアター京都」として生まれ変わりました。
(京都に本社を持つローム株式会社が命名権を得た)

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 和風な外観の建物は京都市美術館 別館

ローム・スクエアを囲んでパークプラザ(右側)とホール側(左)がL字型になっています。

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 前川國男さん設計 「モダニズム建築の傑作」として評価されている建物

ランチを食べたのは、パークプラザ2階にあるカフェ&レストラン、京都モダンテラス

 風が通って気持ちいい~
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本日のパスタランチ(12品目野菜のスパゲティ)を食べていたら、人懐っこいスズメさんが入れ代わり立ち代わりテーブルにやってきました。かわゆい♪

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飄々表具-杉本博司の表具表現世界- [アート&デザイン]

京都に着いて真っ先に向かったのは細見美術館。

「飄々表具-杉本博司の表具表現世界-」を鑑賞するためです。
(京都市京セラ美術館の「瑠璃の浄土」展との連動企画)

  20200705 杉本博司 飄々表具1.jpg~9月6日まで会期延長
          20200705 杉本博司 飄々表具2.jpg

今回のテーマは「表具」
構成の第一部は、杉本さん自身の写真を掛軸・屏風・額といった様々な形式のフレームで飾った作品を展観する内容。

 写真撮影可だった第1展示室。
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 正面の掛け軸は「華厳滝図」(杉本博司、1977年・2005年軸装、小田原文化財団蔵)
 群馬県碓氷郡出土 頭椎大刀(飛鳥時代、杉本博司蔵)
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左側に≪海景≫シリーズの写真(杉本博司、1980年~1993年、ギャラリー小柳蔵)
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右側に「カリフォルニア・コンドル」(杉本博司、1994年・2012年軸装、小田原文化財団蔵)
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 NYの自然史博物館のジオラマを撮影したもの

その並びには「月下紅白梅図」(杉本博司、2014年、プラチナプリント、小田原文化財団蔵)
 20200705 杉本博司 飄々表具7.jpg
 
この作品は、2015年2月に熱海のMOA美術館で開催された尾形光琳300年忌記念特別展「光琳アート 光琳と現代美術」のために制作され初公開されたもの。

2015年12月に千葉市美術館の開館20周年記念展「杉本博司 今昔三部作/趣味と芸術 味占郷」(この展覧会は細見美術館にも巡回)でも見ることができましたが、今回が三回目。

第二部は、「杉本表具」と細見コレクションの競演。
表具の持つ表現の可能性を探る展示内容で、上記の展覧会で見たことのある作品とも再会できました。

現代美術作家の杉本博司さんは、私が追っかけしている(展覧会を好んで見に行っている)アーティストの一人。
2017年10月に小田原市江之浦にオープンした文化施設「小田原文化財団 江之浦測候所」、杉本さんのアイデアとコレクションを詰め込んだ"聖地"に実際に行ってみたいものです。


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