SSブログ

春江水暖 [映画]

香林坊シネモンドで、「春江水暖」を観てきました。

     20210430 春江水暖.jpg

原題:春江水暖 Dwelling in the Fuchun Mountains
2019年、中国、中国語、150分
監督:グー・シャオガン

大河・富春江(ふしゅんこう)が流れる街・富陽(フーヤン)の美しい自然を背景に、変わりゆく中国社会の中で懸命に生きる大家族の日々を描いたヒューマンドラマ。

<あらすじ(公式サイトより)>
杭州市、富陽。大河、富春江が流れる。
しかし今、富陽地区は再開発の只中にある。
顧(グー)家の家長である母の誕生日の祝宴の夜。
老いた母のもとに4人の兄弟や親戚たちが集う。その祝宴の最中に、母が脳卒中で倒れてしまう。
認知症が進み、介護が必要なった母。
「黄金大飯店」という店を経営する長男、漁師を生業とする次男、男手ひとつでダウン症の息子を育て、闇社会に足を踏み入れる三男、独身生活を気ままに楽しむ四男。
恋と結婚に直面する孫たち。
変わりゆく世界に生きる親子三代の物語。


再開発の波にのまれ壊されていく昔からの建物、暮らし。
社会経済の変化とともに広がっていく世代間の考え方のギャップ。

横移動スクロールの超ロングテイクや壮大なロングショットによりスクリーンに広がる山水絵巻のような富春江の美しさに視覚は奪われつつも、中国の現代社会の複雑な人間模様に思いを馳せる。


ランキング参加中。ポチッと応援してくれたら、うれしいです!
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ポジティブな暮らしへ
にほんブログ村

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

レンブラントは誰の手に [映画]

香林坊シネモンドで、「レンブラントは誰の手に」を観てきました。

     20210425 レンブラントは誰の手に.jpg

原題:My Rembrandt
2019年、オランダ、101分
監督:ウケ・ホーヘンダイク

オランダ黄金時代に活躍した巨匠レンブラントの絵画をめぐり、アートに魅せられた人々の愛と欲が交錯する様子をドラマティックに描いたドキュメンタリー。

<あらすじ(公式サイトより)>
貴族の家系に生まれ、レンブラントが描いた貴重な肖像画のある家で育った、若き画商ヤン・シックス(11世)。
彼はある日、ロンドンの競売クリスティーズに出されていた「若い紳士の肖像」に目を奪われる。
これはレンブラントが描いたものだと本能的に感じた彼はその絵画を安値で落札。
本物か偽物か。
本物であれば、巨匠レンブラントの知られざる新たな作品が発見されるのは44年ぶりであり、専門家や美術史家らもアートを愛するがゆえにヒートアップ。
しかし思いもよらぬ横やりが入ってしまう……。

一方で、フランスの富豪ロスチャイルド家が何世代にも渡って所有していたレンブラントの絵画2点「マールテンとオープイェ」が1億6000万ユーロ(約200億円)という高値で売りに出される。
滅多に市場には出回らない見事な2枚の絵画を獲得するために動き出したのは、世界で最も入場者数の多いルーヴル美術館とレンブラントの作品を多数収蔵するアムステルダム国立美術館。
いつしか、絵の価値など分からない国の要人まで乗り出す事態に……。

本作は、美術界に生きる人々の愛と欲望を大胆に暴きながら、芸術とビジネスの複雑な関係に着目し、1枚の絵画に億単位の金が動く美術界の矛盾と可笑しさを、皮肉とユーモアたっぷりに描き出す。
と同時に、何百という美術品を個人所有者から購入し美術館で共有するコレクターもいれば、代々引き継がれた肖像画を家族の一員のように愛し、自分のためだけに飾り鑑賞する貴族の姿も映す。
なぜレンブラントはこれほど人々を惹きつけるのか? 絵画はいったい誰のものなのか?
レンブラントをめぐる人間喜劇であり、芸術についての根源的な問いを私たちに投げかける。


アートの価値は何か? 誰が決めるのか?
アーティスト自身はその価値を享受できるのか? 潤うのは誰か?
美術界の謎であり矛盾であり理不尽に感じるポイントでもあります。


ランキング参加中。ポチッと応援してくれたら、うれしいです!
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ポジティブな暮らしへ
にほんブログ村

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

43年後のアイ・ラヴ・ユー [映画]

香林坊シネモンドで、「43年後のアイ・ラヴ・ユー」を観てきました。

     20210411 43年後のアイラブユー.jpg

原題:Remember Me
2019年、スペイン・アメリカ・フランス合作、英語、89分
監督:マルティン・ロセテ

アルツハイマーで過去の記憶が失われた元恋人に思いを伝えようと奮闘する老人の姿を描いたハートフルドラマ。

<あらすじ(公式サイトより)>
70歳のクロード(ブルース・ダーン)は妻を亡くし、LA郊外に一人で住む元演劇評論家。
近所に住む親友のシェーン(ブライアン・コックス)と老後を謳歌していた。
ある日、昔の恋人で人気舞台女優のリリィ(カロリーヌ・シロル)がアルツハイマーを患わせて施設に入った事を知る。
もう一度リリィに会いたいと願ったクロードは、なんとアルツハイマーの《フリ》をしてリリィと同じ施設に入居するという一世一代の《嘘》を思いつく。
シェーンの協力のもと、遂にリリィと念願の再会を果たしたクロード。
だがリリィの記憶からクロードは完全に消し去られていた―。
そんなリリィに、クロードは毎日のように二人の想い出を優しく語りかけるのだった。
ニューヨークでの出会い、かつて共に過ごしたパリでの日々を綴った手紙、一緒に聴いたガーシュインの音色、そして想い出の花・ユリの香り。
しかし、なかなかリリィの記憶は戻らない。
そんなある日、昔リリィが演じたシェイクスピアの「冬物語」を施設で観劇する事になり、クロードは孫娘と一緒にある作戦を実行する。


愛おしくて、ユーモアがあって、切なくて。
心にじんわりくる映画です。


ランキング参加中。ポチッと応援してくれたら、うれしいです!
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ポジティブな暮らしへ
にほんブログ村

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

種まく旅人 ~華蓮のかがやき~ [映画]

香林坊シネモンドで、「種まく旅人 ~華蓮(ハス)のかがやき~」を観てきました。

     20210327 種まく旅人 華蓮のかがやき.jpg 石川県先行上映

2020年、日本、日本語、108分
監督:井上昌典

日本の「食」を支える農業や漁業といった第一次産業を応援するためにスタートした映画「種まく旅人」シリーズの第4作。

<あらすじ(公式サイトより)>
大学卒業後、大阪・堺市で銀行マンとして働く山田良一(平岡祐太)にある日、故郷の金沢でれんこん農家を営む母(吉野由志子、石川県出身)から「父親(竹市)が脳梗塞で倒れた」と電話が入る。
父、竹市(綿引勝彦)が倒れたことにより、畑を引き継ぐか売却か二択を迫られる良一。
結婚を考えている恋人、凜(大久保麻梨子)のこともあり、なかなか決断できない。
戸惑いながらも父に代わって畑へと向かう良一の姿に、不安と苛立ちを募らせる凜。
一方、農林水産省かられんこん農家の視察として神野恵子(栗山千明)が金沢へとやって来るのだった。


衰退産業だと言われ続け、後継者不足、耕作放棄地の増加、高齢化などの問題を抱える農業。
私も他人事ではありません。父が農畜産業を営んで育てられたので。
今は残された田畑(休耕田)を周囲に迷惑がかからない程度に維持管理する方策を兄が考え、私も作業補助する現状です。

「種まく旅人」シリーズ。
第1作「みのりの茶」(2012年)大分県臼杵市を舞台に、お茶の有機栽培を営む人々を描く
第2作「くにうみの郷」(2015年)淡路島が舞台、海苔の養殖、玉ネギ栽培がテーマ
第3作「夢のつぎ木」(2016年)岡山県赤磐市、接木で作り出した新種の桃「赤磐の夢」
機会があれば、他の作品も観てみたいです。(第1作は最近、テレビ放映されたのを観ました)


ランキング参加中。ポチッと応援してくれたら、うれしいです!
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ポジティブな暮らしへ
にほんブログ村

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

ハッピー・バースデー 家族のいる時間 [映画]

香林坊シネモンドで、「ハッピー・バースデー 家族のいる時間」を観てきました。

     20210320 ハッピー・バースデー家族のいる時間.jpg

原題:Fete de famill
2019年、フランス、フランス語、101分

フランスの国民的名優カトリーヌ・ドヌーブ(変わらぬ美貌、現在77歳!)が主演を務めた家族ドラマ。

<あらすじ(公式サイトより)>
70歳になるアンドレアは、夫のジャン、孫娘のエマとフランス南西部の邸宅で穏やかに暮らしている。
そこへ、母の誕生日を祝うため、しっかり者の長男ヴァンサンと妻のマリーが二人の息子を、そして映画監督志望の次男ロマンは恋人ロジータを連れてやってくる。
家族が揃い、楽しい宴が催されようとしたそのとき、3年前に姿を消した長女クレールが帰ってくる。
アンドレアは娘をあたたかく迎え入れるが、他の家族は突然のことに戸惑いを隠せない。
案の定、情緒不安定なクレールが大きな火種となり、家族に嵐を巻き起こす。
それぞれの思いはすれ違い、やがて混乱の一夜が幕を開ける――。

問題だらけの家族を優しく見守る母親アンドレア(カトリーヌ・ドヌーブ)
トラブルメーカーの長女クレール(エマニュエル・ベルコ)
芸術家肌の次男ロマン(ヴァンサン・マケーニュ)
しっかり者だが融通のきかない長男ヴァンサン(本作の監督セドリック・カーン)

さまざまなキャラクターが登場する映画を観ていると、自分がどんなタイプの人間が好きか嫌いかを認識します。
私の場合は、自分勝手(長女)、だらしない(次男)、感情的で思慮の足りない人物にイラっとします。
一方で、冷静すぎる(長男)のもなんだかなぁ、と感じる自分もいます。
寛容で穏やか、年老いてもチャーミング(母親)でありたいと思います。


ランキング参加中。ポチッと応援してくれたら、うれしいです!
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ポジティブな暮らしへ
にほんブログ村

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

KCIA 南山の部長たち [映画]

香林坊シネモンドで、「KCIA 南山(ナムサン)の部長たち」を観てきました。

     20210314 KCIA 南山の部長たち.jpg

原題:The Man Standing Next
2019年、韓国、韓国語、114分
監督:ウ・ミンホ

軍事クーデターで政権を握り、独裁者と批判されるほど絶大な権勢をふるった韓国の朴正煕(パク・チョンヒ)大統領が、中央情報部部長キム・ジェギュに暗殺された実話を基に映画化した実録サスペンス。

<あらすじ(公式サイトより)>
1979年10月26日、大韓民国大統領直属の諜報機関である中央情報部(通称:KCIA)部長キム・ギュピョン(イ・ビョンホン)が大統領(イ・ソンミン)を射殺した。
大統領に次ぐ強大な権力と情報を握っていたとも言われるKCIAのトップがなぜ?
さかのぼること40日前、KCIA元部長パク・ヨンガク(クァク・ドウォン)が亡命先であるアメリカの下院議会聴聞会で韓国大統領の腐敗を告発する証言を行った。更には回顧録を執筆中だともいう。
激怒した大統領に事態の収拾を命じられたキム部長は、アメリカに渡り、かつての友人でもある裏切り者ヨンガクに接触する。
それが、やがて自らの運命をも狂わせる哀しき暗闘の幕開けとも知らず・・・。


愛国心と野心との間で揺れ動くキム部長をイ・ビョンホンが熱演。
「冬ソナ」など、韓流ドラマがブームになった頃、私はヨン様よりもビョン様でした。
本作では始終無表情で素敵な笑顔は見られず残念。
イ・ビョンホン、50才。お互い、年をとりましたね。(って、伝わらないけど)


ランキング参加中。ポチッと応援してくれたら、うれしいです!
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ポジティブな暮らしへ
にほんブログ村

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

クラッシュ 4K無修正版 [映画]

香林坊シネモンドで、「クラッシュ 4K無修正版」を観てきました。

     20210312 crash.jpg

原題:Crash
1996年、カナダ、英語、100分

SF作家J・G・バラードによる同名小説を、カナダの鬼才デヴィッド・クローネンバーグ監督が映画化。
自動車事故により性的興奮を覚える人々を描いた危険度100%究極の偏愛を描いた傑作が、製作から25年を迎え、監督自身の監修により4K無修正版となってよみがえる。

第49回カンヌ国際映画祭でフランシス・フォード・コッポラからは反対されるも、審査員特別賞を受賞。
マーティン・スコセッシ監督が選ぶ1990年代のベスト映画にもランクイン。
全編の8割以上がセックスシーン、その過激な性描写が問題視され、イギリスの新聞「デイリー・メール」紙が1面で上映禁止を呼びかけるなど、賛否両論を巻き起こした究極のR-18問題作。

怖いもの見たさで観てみましたが、最後まで「この映画で監督は何を伝えたかったのだろう?」という疑念はぬぐえないままでした。

「現実を越えようとするのは、人間の基本的欲望であり、創造的欲求のひとつである」というクローネンバーグ監督のコメントがありましたが。


ランキング参加中。ポチッと応援してくれたら、うれしいです!
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ポジティブな暮らしへ
にほんブログ村

タグ:サスペンス
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

羊飼いと風船 [映画]

香林坊シネモンドで、「羊飼いと風船」を観てきました。

     20210306 羊飼いと風船.jpg

原題:気球 Balloon
2019年、中国、チベット語、102分

チベット映画の先駆者ペマ・ツェテン監督が、大草原に生きる羊飼い家族の日常と葛藤を描いた作品。

<あらすじ(公式サイトより)>
神秘の地 ・ チベットの大草原で暮らす三世代の家族。
祖父は変わりゆく時代を憂いながらお経を唱え、若夫婦は3人の息子たちを養うため牧畜をして生計を立てている。
いたずら盛りの子どもたちは、のびのびと大草原を駆け抜けている。
昔から続く、慎ましくも穏やかな日々。
しかし、受け継がれてきた伝統や価値観は近代化によって変わり始め、中国の一人っ子政策の波が押し寄せていた。
そんなある日、母・ドルカルの妊娠が発覚する。
喜ぶ周囲をよそに、望まぬ妊娠に母の心は揺れ動く。
伝統的な信仰と変わりゆく社会の狭間に立たされ、次第にすれ違う家族―葛藤の末、彼女が選んだ道とは…


タイトルにもなっている「風船」
子どもたちが欲しがる風に浮かぶ色のついた風船。
もう一つは、家族計画(望まぬ妊娠を防ぐ)のためのコンドーム。(何も知らない子どもたちが枕の下に隠してあるのを見つけて風船として遊ぶ)

昔ながらの生活と変わりゆく社会の狭間での葛藤が描かれ、ハッピーエンドではないラストに考えさせられます。


ランキング参加中。ポチッと応援してくれたら、うれしいです!
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ポジティブな暮らしへ
にほんブログ村

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

天井桟敷の人々 4K修復版 [映画]

香林坊シネモンドで、「天井桟敷の人々 4K修復版」を観てきました。

     20210220 天井桟敷の人々.jpg

原題:Les enfants du paradis
1945年、フランス、フランス語、190分

監督マルセル・カルネと脚本家ジャック・プレヴェールの名コンビが、第二次世界大戦中ナチス占領下となったフランスで、丸2年を費やし完成させた映画。
1945年、解放後まもないフランスで公開され大ヒット、日本でも1952年に初公開され大きな反響を呼んだ作品。

恋に落ちたパントマイム師バチスト(ジャン=ルイ・バロー)、艶やかさと気品を備えた女芸人ガランス(アルレッティ)。
美しくも悲しい愛の物語が、詩人プレヴェールのエスプリの利いた名台詞、美術、音楽、衣裳に彩られます。

<あらすじ(公式サイトより)>
第一部 犯罪大通り
1840年代、劇場が立ち並ぶパリの《犯罪大通り》
パントマイム師のバチストは、女芸人ガランスを偶然助けたことから、彼女に恋心を抱く。
若き俳優ルメートルや、犯罪詩人ラスネールも彼女に惹かれていたが、ガランスは誰のもの
にもならない。そこに、ガランスに魅せられたもう一人の男・富豪のモントレー伯爵が現れ…。

第二部 白い男
数年後――。
座長の娘ナタリーとの間に一児をもうけたバチストは、フュナンビュル座の看板俳優として
舞台に立つ日々を送っていた。
そんなバチストを毎夜お忍びで観に来る一人の女性が。
それは、伯爵と一緒になったガランスだった。
ガランスが訪れていることを聞いたバチストは、たまらず舞台を抜け出すが…。


製作75周年を記念してのリバイバル公開。
美輪明宏さんのコメント「何があっても観ておくべき!世界最高の恋愛映画」
フランス映画の古典として知られる傑作群像劇。
きっと他の映画の中にエッセンスがとりこまれているのでしょうね。


ランキング参加中。ポチッと応援してくれたら、うれしいです!
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ポジティブな暮らしへ
にほんブログ村

タグ:恋愛物語
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

甦る三大テノール 永遠の歌声 [映画]

香林坊シネモンドで、「甦る三大テノール 永遠の歌声」を観てきました。

     20210206 甦る三大テノール.jpg

原題:Three Tenors: Voices for Eternity - 30th Anniversary Event
2020年、ドイツ、93分

「3大テノール」として活躍したルチアーノ・パバロッティ、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラスによる、1990年のローマ カラカラ浴場でのコンサートから30年。
初めて明かされる世紀の競演のバックステージ秘蔵映像等で紡ぐドキュメンタリー。

1990年7月7日、サッカーW杯・イタリア大会決勝戦の前夜祭として、ローマで開催された初共演コンサート。
『誰も寝てはならぬ』(プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』より)を三者三様の個性で歌いあげる様子を、世界54か国で8億人が視聴したとのこと。
絶頂期の三人の圧倒的な歌声と、初共演ならではの真剣勝負の緊張感、奇跡をリアルタイムで目撃した人たちはなんて幸運だったのでしょう。(残念ながら、当時の私は全く知りませんでした)

関係者は三人の性格の違いをこう表現しています。
 優しく天使のような声を持つスター パヴァロッティ
 真面目なドミンゴ
 最年少で恐れ知らずのカレーラス

同時代にオペラ界で活躍し、ライバル同士として知られていた三人が、何をきっかけに同じ舞台に立つことになったのか、その成功のあと数度にわたる世界ツアー(東京公演を含む)を行った活動の詳細が紐解かれていきます。

最年少のカレーラスが1987年、40歳の時に急性白血病と診断され、闘病からの復活を祝福するためのカラカラ浴場でのコンサートが企画された際、何か面白いことをやろうということで動き出した三人揃ってのコンサート。
パヴァロッティとドミンゴはあまり仲が良くなかったが、弟分カレーラスへの友情、サッカー愛により集結することに。
ここから“三大テノール”としての活動が始まったのです。

FIFAワールドカップ・サッカーの決勝戦前夜祭コンサートは、1990年ローマ、1994年ロサンゼルス、1998年パリ、2002年横浜と、2004年にパヴァロッティが他界するまで4回開催されました。
ドミンゴはMETオペラに出演する様子をライブビューイングで何度か観たことがありますが、カレーラスは2019年にも来日しコンサートを開催しているとは知りませんでした。


2018年9月に、恵比寿ガーデンプレイスにある東京都写真美術館で上映された映画「3大テノール 夢のコンサート」と「3大テノール 世紀の競演」を残念ながら見逃していたので、今回は二つのコンサートのダイジェストのほか未公開映像もあってより一層感動ものです。


ランキング参加中。ポチッと応援してくれたら、うれしいです!
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ポジティブな暮らしへ
にほんブログ村

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。